蛇行した影を刻んで 2020/11/23 02:19

紅葉は散り尽し石段を埋める、丈の短い石の鳥居を潜る際に

山茶花の華を一瞬愛でる、その脇に小さきものを護る後光に眩んだ

幼き頃から見知った丘のような古山に祠が鎮座する

狐様が緩い小道を見守るような桜並木を永遠に思いながら

手を繋いで歩いたのは何時までだっただろうか

今は印影を片手間にブツブツと綴る

日々墜ちる陽を季節をなぞるように留め撫でる

酔いに奔らせ

これは無駄なことなのだろう、

思い出せればいいだけの話で

唯の未練なんだよ、と哂って澄ましたいのに

理由なんて意味のないものに囚われ贖罪を隠すのだ

いつか必ず失くしてしまう記憶と躰の均衡が崩れてさ

わたしがわたしでなくなるまえに、

どっかの誰かさんみたいに

見捨てられないように

いかれたコトしないように

願いをかけているなんて、嘘

、今考えただけ。

何の意味もない行動をしてたのしいのかどうかわからないけど

衝動がそうさせるのなら、これが私だというのだろうその証明だ

どんな思いがなくても躰は正直に指令を受け取り

心ちぐはぐな行動をおこすもので、何がほんとうなのか

私の意志なのか、知っていても理解できそうもない

ばかだからな、ずっとずっとかわりゃしないから

どうかどうか見捨てないでくれと祈りながら

いかれてしまったら棄ててくれと願っている

人生山あり谷ありのながらかな途は気づかずに息が切れて

そのうち目覚めなきゃあいい。

一番に迷惑にならない方法で自害を望む

唯一の救い、くだらない夢だ

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