こちらにおいでと手を振るものはだれだ。
くろきやみ、くらむひかり。
しわがれたあかむくれを縁どる、
大きな傷、小さな愛、
正しい愛のテキストをインストールするので また開いて待ってます
上書きでお願いします バグはやっぱりいりません。
其れがどんな愛の彩羽でも
膨らんで切り刻まれ棄てたのは、紛れもなく、絶たれた未来。
選択を施したのは私達の――
罪悪感に苛まれながら自分を卑下しては包まれている
安心を得ようと必死に息を吐く
荒々しくてばかばかしい滑稽な自分だけ愛したいからこそ
受け入れることが怖い
それがどんなかたちであれ 自分に融け込んでいく
だからはじめから蓋をする
背を向け、耳をふさぐ、目を逸らして
知らないふりをするんだ
ただあいされたかった しんじていたい
それが真実だって ただ見失っただけなんだ
この手に馴染んでしまって あるのだろう
もっともっと欲しくなっただけ
そうだろう? そう、言い聞かせて
すごいね えらいねって 訳もなく頭 もみくちゃにされている……
素直に受け容れて 決壊したい。
衝動も懐かれる 破壊的愛情で窒息して 誘(いざな)われたい
もういいんだよって そっと 喉輪を括り
あなたの手綱で 殺してくれ
意味不明な悩みを殺してくれ 思考の幅を奪いその隙や暇を失くして、
今今を生きる精一杯の阿呆になりたい 衝動だけで駆け抜けて往けたら
誰彼も顧みることのない非常識な人に 私だけがしあわせになればいい
こんな損な私でも憐れんでくくれ 愛され方を知らないそれすら
信じられない
そらは
綺麗だから
きっと大丈夫。もしもなんて無意味なときに想えば
わたしたちは護られている
ただ、らくになりたい。それだけのことなのに、何を拒むのか
何を壁に拝しているのか、守られてるのか、閉じこもっているのか。
屹度、自らのつくった澱と檻にて
もう、助けは来ない
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